「ハバ・スーパイ」。 日本ではあまり馴染みのない地名ですが、
アメリカ国内やヨーロッパ諸国では広く知られている最高のグランドキャニオンです。
ツアーでグランドキャニオンへ来られた日本の方に、売店に展示されている
ポスターや写真集に紹介されている美しい滝はいったいどこにあるのか、
また、なんという滝なのか、よく質問を受けます。
それらの滝は、グランドキャニオン最後の秘境といっても過言ではない谷底にある、
ハバ・スーパイ・インディアン居留区に存在しています。
ここでちょっと、脇道にそれてハバ・スーパイでの私の体験談を書くことにします。
そこに暮らす人々を語るのに一番だという気がするからです。
随分以前になりますが、話に聞いていたこの谷底に友達と一緒に、歩いて下りて
行ったのですが、何時間もかけてようやくたどり着いた部落に入ってショックを受けました。
声をかけても誰からも返事は返ってきません。
彼らが英語を話すことは聞いていましたので、言葉の違いでないことは確かです。
無視されていることは明らかでした。
隔絶された、と言っていいグランド・キャニオンの谷底に暮らす彼らが、
観光で訪れるよそ者に対して排他的なのは仕方がないことなのかもしれません。
友人とそんなことを話しながら、取り合えず目的の滝の方まで歩いていきました。
滝はそれまでの不満めいた気分をいっきに吹き飛ばしてくれるほどの美しさでした。
三つの滝に行きましたが、それぞれがそれぞれの美しさを競っているようです。